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甲状腺検査(対象者:約38.2万人)

目的

チェルノブイリ原発事故後に明らかになった放射線による健康被害として、放射性ヨウ素の内部被ばくによる小児の甲状腺がんが報告されています。福島県においては、チェルノブイリに比べて放射性ヨウ素の被ばく線量が低く、放射線の影響は考えにくいとされていますが、子どもたちの甲状腺の状態を把握し、健康を長期に見守ることを目的に甲状腺検査を実施しています。この検査は、平成23年10月から始まり、今後も長きにわたって繰り返し実施していきます。

対象者

平成4年4月2日から平成24年4月1日までに生まれた福島県民

概要

検査のスケジュール

検査のスケジュール

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先行検査が平成25年度で終了し、平成26年度からは、本格検査として、2回目の検査が始まっています。

また、3回目の検査以降は、検査対象者が20歳までは2年ごと、それ以降は25歳、30歳等、5歳ごとの節目に検査を行う予定です。

検査の流れ

一次検査は、スクリーニング検査として、詳細な検査の必要があると思われる人を探し出す目的で行います。

二次検査は、精密検査で、より詳細な超音波検査と尿検査、血液検査を行います。また、必要と思われる方には細胞の検査も行います(穿刺(せんし)吸引細胞診)。二次検査の結果、経過観察もしくは何らかの治療が必要となった場合は、通常の保険診療に移行し、主治医のもと適切な対応が選択されます。

検査の流れ

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一次検査判定基準

一次検査判定基準

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一次検査で得られた超音波画像は、その場では判定せず、複数の専門医や検査に携わった医師、技師による判定委員会で判定します。

右図のように超音波検査の判定基準を設けていますが、大きさだけに縛られず、画像から悪性が疑われるものはB判定とし、二次検査受診をご案内しています。

なお、「のう胞」の中に「結節」がある、「充実部分を伴うのう胞」といわれるものについては、この検査では全て「結節」扱いとしています(※)。

※この場合、中にある結節ではなく、結節を含むのう胞全体の大きさを記録しています。例えば、7mmの「のう胞」の中に3mmの結節が認められる場合、7mmの「結節」と判定され(5.1mmを超えているため)B判定となります。

このように、非常に小さなものでも、できるだけ見落としを無くすため、疑い域を大きく取って判定を行っています。

検査後の対応

検査結果はお一人おひとりに郵送します。のう胞や結節が単数か複数か、またそれぞれの最大のものの大まかな大きさをお知らせします。

結果

先行検査における判定結果(一次検査は平成27年4月30日現在、二次検査は平成27年6月30日現在)

先行検査における判定結果

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のう胞とは

のう胞・結節

のう胞は「中に液体がたまった袋状のもの」で、健康な方にも見つかることの多い良性のものです。

のう胞の中は液体のみで細胞が無いため、がんになることはありません。数やサイズが頻繁に変わり、多くの方が複数ののう胞を持っています。これまでの検査から、のう胞は乳幼児期には少なく、学童期~中高生に多く見られることが分かってきています。

のう胞とは

結節とは

結節は「しこり」とも呼ばれ、甲状腺の「細胞が変化したもの」です。

結節には良性と悪性(がん)があり、多くは良性です。なお、5.0mm以下でも二次検査を受けたほうが良いと判断された場合はB判定としています。

結節とは

甲状腺がんは生涯にわたり健康にまったく影響しない潜在がんが多いがんとして以前から知られています。それらのほとんどは5.0mm以下の非常に小さいものです。それらを発見して治療することは患者さんにとって不利益と考えられていますので、一般的に5.0mm以下の結節は細胞診などの詳しい検査を行わないことが推奨されています。

県民健康調査の甲状腺検査もそれにならい、二次検査は行わず、2~5年後の超音波検査(一次検査)で経過観察を行うこととしています。

先行検査結果に対する見解

福島県内で子どもの甲状腺がんが見つかっていますが、

  • 被ばくリスクが高いといわれる、年齢の低い方の発症が少ない
  • 暫定的に、浜通り、中通り、会津地方間の甲状腺がんの割合に地域差があまり見られていない
  • 福島での被ばく線量が高くないことが分かってきた

といった理由から、現段階では、放射線の影響は考えにくいと評価されています。しかし、低線量の放射線の影響をみるためには、長期間経過を見守る必要があります。

検査体制

検査体制

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「甲状腺検査」出張説明会

一次検査判定基準

「甲状腺検査」出張説明会

対象

出前授業:県内の小学校5年生~高校生(学校からのお申し込みにより、学校の授業時間に実施)。出張説明会:県内の保育所、幼稚園、小学校、中学校、高等学校および特別支援学校に通う園児、児童・生徒の保護者、または勤務する先生方など。

内容

講師(医師)が甲状腺検査の内容、放射線の甲状腺への影響などについて説明し、ご質問にお答えします。基本プログラムは出前授業が45~60分、出張説明会が90分です。

活動実績

平成27年度は、平成28年2月17日現在で63回( 出前授業33回、出張説明会30回)実施しました。平成25年度から平成28年2月17日までの累計で203回の実施、1万48人のご参加となっております。