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外部被ばく線量の評価~福島県県民健康調査~ Fukushima Health Management Data: external radiation dose estimates

著者【筆頭著者、連絡・責任著者】
放射線医学県民健康管理センター:坂井晃
【共同著者】
なし
掲載「Fukushima Journal of Medical Science」(2013年12月号掲載)
関連リンクhttps://www.jstage.jst.go.jp/browse/fms/59/2/_contents

県民健康調査の一環として、事故後4か月間の外部被ばく線量を評価する基本調査が行われています。2013年7月31日現在で、483,088人の方から回答が得られ、特に先行調査地域(川俣町、浪江町、飯舘村)に関して回答率は58.3%でした。全県ベースの回答率は23.5%ですが、回答率には地域差が見られ、会津や南会津では13%から15%の間である一方、相双地区では42%程度の回答率が得られています。これらの回答をもとに、2013年7月31日現在で445,015人に関する線量推計がなされ、放射線業務従事経験者を除いた435,788人に関する推計結果では5mSv以上が1,025人、10mSv以上が123人といった結果が出ています。また最高値は25mSvでした。

男女別、年齢別の解析も行われていまして、10mSv以上のうち男性は78人、女性は45人であること、5mSv以上では男性は572人、女性は453人といった結果が出ています。また5mSv以上の方を年齢別に見ると、19歳以下が66人、20歳から39歳が125人、40歳から59歳が361人、60歳以上が473人となっています。

ここで得られた結果は4か月間の外部被ばく線量ではありますが、今までの疫学調査により100mSv以下では明らかな健康への影響は見られていないことから、放射線による健康影響は考えにくいと評価されています。