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東日本大震災後の2011年~2012年の「県民健康調査」における総合的健康診査を受けた16歳以上の住民の基礎データ The basic data for residents aged 16 years or older who received a comprehensive health check examinations in 2011-2012 as a part of the Fukushima Health Management Survey after the great East Japan earthquake

著者【筆頭著者、連絡・責任著者】
福島県立医科大学医学部小児科学講座:川崎幸彦
【共同著者】
細矢光亮、安村誠司、大平哲也、佐藤博亮、鈴木均
坂井晃、大津留晶、高橋敦史、小笹晃太郎、小橋元
神谷研二、山下俊一、阿部正文
掲載「Fukushima Journal of Medical Science」(2014)

【目的】
福島県における東京電力の福島第一原子力発電所事故後の居住者の長期的な健康管理を支援し、健康に及ぼす影響を評価するため、福島県は、「県民健康調査」の実施を決定しました。本報告は、健診を受診した16歳以上の住民の結果について記述し、2011年及び2012年に得られたデータを評価します。

【方法】
対象群は、避難区域で生活していた16歳以上の住民から構成。健診の申込みを受理した住民に対して健診が実施されました。必要に応じて、身長、体重、腹囲/体格指数(BMI)、血圧、生化学的検査所見、及び末梢血所見を含む検査が実施されました。

【結果】
1)2011年及び2012年に、それぞれ合計56,399人(30.9%)及び47,009人(25.4%)の16歳以上の住民が健診を受診しました。
2)どちらの年度も、16~39歳群の男性及び女性住民の多くが肥満、脂質異常、高尿酸血症、又は肝機能異常を患っていることが判明し、住民の肥満及び脂質異常症の有病率は年齢と共に増加していました。さらに、高血圧、糖代謝異常又は腎機能障害を持つ住民の割合は、40歳以上でより高い値でした。
3)2012年の住民における肥満、高血圧及び脂質異常症の頻度は、2011年よりも低い値でした。しかし、住民の肝機能異常、高尿酸血症、糖代謝異常及び腎機能障害の有病率は、2011年よりも2012年の方が高い値でした。

【結論】
これらの結果は、肥満、脂質異常症、高尿酸血症、肝機能異常、高血圧、糖代謝異常又は腎機能障害を持つ避難区域で生活していた住民数がすべての年齢群において年齢と共に増加したことを示唆しています。従って、我々は、生活習慣病を改善するために、このような住民に対する健康診査を継続する必要があると考えます。