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日本における甲状腺内異所性胸腺の出現率:県民健康調査 Prevalence of Ectopic Intrathyroidal Thymus in Japan: The Fukushima Health Management Survey

著者【筆頭著者、連絡・責任著者】
福島県立医科大学医学部甲状腺内分泌学講座:福島俊彦
【共同著者】
福島県立医科大学医学部甲状腺内分泌学講座:鈴木悟、鈴木眞一
放射線医学県民健康管理センター:大平哲也、志村浩己、緑川早苗、大津留晶、坂井晃、阿部正文、山下俊一
掲載「Thyroid」(2015)

【背景】
甲状腺内異所性胸腺は、胎生期における胸腺の移動のバリエーションによるものであり、多くの場合偶発的に発見される稀なものであると考えられていました。

【目的】
本研究の目的は、小児における甲状腺内異所性胸腺の出現率を超音波検査によって確定することです。

【方法】
本研究は横断的であり、福島第一原子力発電所事故後の2011年10月9日から2012年3月31日にかけて実施された「県民健康調査」の最初の予備調査と共に実施されました。総数37,816人の子供が本調査において検査されました。

【結果】
診断基準は、超音波所見によって、多発性の粒状および点状高エコーを有する円形、長円形または多角形の低エコー域または高エコー域を甲状腺内異所性胸腺と判断しました。合計375(0.99%)例(164人の女児)で甲状腺内異所性胸腺が観察されました。平均年齢は、7.0歳(年齢幅0~18歳)でした。異所性胸腺は、甲状腺の右葉(180例)、左葉(178例)、または両側(17例)に位置しました。甲状腺内異所性胸腺の発生率は、年齢および体格指数と逆相関関係にありました。

【結論】
本結果は、一般集団における超音波検査による甲状腺内異所性胸腺の出現率を反映します。長期的な追跡によるさらなる検査が必要です。