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福島、メンタルヘルス、そして自殺 Fukushima Mental Health and Suicide

著者【筆頭著者、連絡・責任著者】
福島県立医科大学医学部災害こころの医学講座:前田正治
【共同著者】
大江美佐里、Evelyn Bromet、安村誠司、大戸 斉
掲載「Journal of Epidemiology and Community Health」(2016)

福島県においては、震災以後、他被災県にくらべ震災関連自殺は多く、また自殺者数、自殺率ともに震災後いったん減少したものの、たとえば標準化自殺死亡比(注)をみると、近年再び上昇に転じつつあります。国内外の、他の大規模災害の研究でも、このようにいったん自殺が減少したのち増加するという現象は見られており、本県でも今後自殺対策を着実に行う必要があります。そのためには、①自殺要因の分析、②専門職スタッフの養成、③ハイリスク者に焦点を絞った介入、③精神医療に対するスティグマの払しょくが必要となると考えられます。
注:標準化自殺死亡比とは、年齢の影響を排除して、予想される自殺者と実際の自殺者の比。正確な自殺の要因の分析にしばしば用いられる指標。