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福島県の災害に対する教育機関の対応:3つの新たな放射線災害カリキュラム Academic Responses to Fukushima Disaster: Three new radiation disaster curricula

著者【筆頭著者、連絡・責任著者】
福島県立医科大学:安井清孝
【共同著者】
福島県立医科大学:木村悠子、宮谷理恵、津山典弘、酒井昭、大津留晶
広島大学:神谷研二
長崎大学:吉田浩二、山下俊一
カンボジア開発資源研究所(CDRI):Rethy K.Chhem
国際原子力機関(IAEA):May Abdol-Wahab
掲載「Asia Pacific Journal of Public Health」(2017)

放射線事故、特に原子力災害は、その他の種類の災害と比較して稀なものであるため、包括的な放射線災害医療カリキュラムはまだありません。大地震と原子力災害という福島県の複合災害は、今後起こりうるあらゆる複合災害に備えた、新しい災害医療カリキュラムの構築の必要性を示しました。

新しい災害医療教育は、住民、災害弱者、作業員等に対する放射線の健康リスクに関し、それぞれの状況に対応するための教育を確立することが目的となっています。本総説では、複合的な原子力災害の社会的影響に関する知識と、それに対応するための技術を学生、専門家、教育者に提供するために開始された、3つの新しい教育プログラムを紹介します。

一つ目のプログラムは、福島県立医科大学で行われている医学生向けの教育として、リスク・コミュニケーション、放射線の心理社会的影響や放射線災害に対する対応方法などの様々な視点から成る放射線災害医学に焦点を当てて紹介します。二つ目のプログラムは、広島大学の博士課程教育のフェニックスリーダー育成プログラムであり、関連する科学的、環境的、社会的な問題に対処できるリーダーを育成することを目指しています。三つ目のプログラムは、長崎大学と福島県立医科大学の共同大学院における災害・被ばく医療科学専攻(修士課程)です。