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病院勤務看護師の精神衛生及び関連因子:震災4年後の調査より Mental Health and Related Factors of Hospital Nurses:An Investigation Conducted 4 Years After the Fukushima Disaster

著者【筆頭著者、連絡・責任著者】
貫井洋1
【共同著者】
村上道夫2、緑川早苗1、末永美奈子3、六角裕一4、矢部博興5、大津留晶1
1 福島県立医科大学医学部放射線健康管理学講座、2 福島県立医科大学医学部健康リスクコミュニケーション学講座、3 福島県立医科大学附属病院看護部、4二本松病院、5福島県立医科大学医学部神経精神医学講座
掲載「Asia Pacific Journal of Public Health」(2017)

病院勤務看護師のメンタルヘルスは、福島県の災害後の回復期において重要な公衆衛生上の問題です。本調査は震災4年後に実施され、医療機関に勤務する看護師の全般的な精神健康、知識、放射線リスクの認識、業務と日常生活の重荷について包括的に分析を行いました(回収率89.6%;回答数730件)。全般的なメンタルヘルスは、「一般健康調査票(General Health Questionnaire)」の12項目版を用いて評価し、333名の回答者(45.6%)が閾値ポイント(≧4)以上のスコアを示しました。このことは、看護師が通常の状況下の一般集団と比較してメンタルヘルスのリスクの可能性が高いことを示唆しています。多変量ロジスティック分析においては、災害後の看護師の精神衛生を支えるためには、放射線とその管理方法に関するリスクの認識や知識の取得だけでなく、日常生活や業務に関連するストレス要因に対処することがより重要であることが示唆されました。