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2011年事故後の放射線対策が主観的幸福感と放射線への不安にもたらす効果:福島県県民健康調査 Effect of Radiological Countermeasures on Subjective Well-Being and Radiation Anxiety after the 2011 Disaster: The Fukushima Health Management Survey

著者【筆頭著者、連絡・責任著者】
村上道夫1,2
【共同著者】
竹林由武1,2、竹田宜人3、佐藤映子4、五十嵐泰正5、佐野和美6、保高徹生7
内藤航8、広田すみれ9、後藤あや1,10、大平哲也1,11、安村誠司1,12、谷川攻一1
1 福島県立医科大学放射線医学県民健康管理センター、2 福島県立医科大学医学部健康リスクコミュニケーション学講座、3 横浜国立大学大学院環境情報研究院、4 国連大学サステイナビリティ高等研究所、5 筑波大学大学院人文社会科学研究科、6 国立環境研究所資源循環・廃棄物研究センター、7 産業技術総合研究所地圏資源環境研究部門、8 産業技術総合研究所安全科学研究部門、9 東京都市大学メディア情報学部社会メディア学科、10 福島県立医科大学総合科学教育研究センター、11 福島県立医科大学医学部疫学講座、12 福島県立医科大学医学部公衆衛生学講座
掲載「International Journal of Environmental Research and Public Health」(2018)

2011年の福島第一原子力発電所事故後、放射線被ばくへの懸念と主観的幸福度の低下が報告されています。これらの問題に取り組むために、放射線に関する様々な対策が行われてきました。本研究では、放射線対策が主観的幸福度(生活満足度、情動的な幸福感など)や放射線への不安にもたらす効果を、福島県民(1,023人)を対象としたアンケートを行うことで、包括的に評価しました。傾向スコアマッチングを適用し、放射線対策が主観的幸福度や放射線不安にもたらす効果が有意かどうかを評価しました。放射線対策の中で、甲状腺検査、ホールボディカウンター、空間線量の測定は、参加した割合、参考にした割合、役立つと思う割合において高い値を示し、これらの対策の社会的注目度が高いことが示唆されました。基本調査は、生活満足度や主観的健康観の有意な増加と関連していました。甲状腺検査は、放射線不安の低減だけでなく、情動的なストレスの増加とも有意な関連を示し、システムの注意深い設定と詳細なコミュニケーションの重要性が示唆されました。食品検査は主観的健康観の低下と関連していました。説明会を参考にした方は、悲しみ、不安、放射線不安が増加しており、専門家と関係機関が説明会に関与する上で注意を要することが示されました。