専門家におけるリスクコミュニケーション能力の育成:リスクコミュニケーションの7つの必要な特性 Building risk communication capabilities among professionals: seven essential characteristics of risk communication

著者【筆頭著者、連絡・責任著者】
村上道夫1,2
【共同著者】
熊谷敦史3,4、大津留晶1,3,4
1 福島県立医科大学放射線医学県民健康管理センター、2 福島県立医科大学医学部健康リスクコミュニケーション学講座、3 福島県立医科大学災害医療総合学習センター、4 福島県立医科大学医学部放射線健康管理学講座
掲載「Radiation Protection Dosimetry」(2018)
関連リンクhttps://academic.oup.com/rpd/advance-article/doi/10.1093/rpd/ncy140/5079503

東京電力福島第一原子力発電所事故後、医療者は影響を受けた住民とのリスクコミュニケーションに従事しています。これは喫緊性のある課題であり、世界的な災害準備の観点からも、専門家のリスクコミュニケーションの必要な特性を明らかにし、医療者や学生が効果的なリスクコミュニケーションを実施できるようにトレーニングすることが重要となっています。飲食物中の放射性物質と交通事故のリスクトレードオフの話を例に、リスクコミュニケーションに従事する医療者と関係当局に求められる7つの必要な特性(①リスク評価 ②リスク受容とリスクトレードオフのフレームの区別 ③リスクの性質の違いの理解④住民の価値観のフレームの理解 ⑤高すぎるリスクへの対応の留意 ⑥信頼関係の構築 ⑦情報提示のあり方の熟慮)を紹介します。さらに、参加者がグループディスカッションを介してリスクコミュニケーションの7つの必要な特性を自発的に学ぶことができるような講義の例を紹介します。