県民健康調査の「健康診査」とは?
東日本大震災と、東京電力福島第一原子力発電所事故により、多くの県民の皆さまが、突然避難を余儀なくされ、これまでとはまったく異なる日常生活を送らざるを得ない状況にありました。
それに伴い、食生活や運動習慣などの生活習慣にも大きな変化があったり、健康診査も受けることができなくなったりして、ご自分の健康に不安を抱えている方も多いかと思われます。
福島県では、県民の皆さまの健康管理を図るために、長引く避難生活や放射線への不安などが健康に及ぼす影響の調査のみならず、健康状態を把握し、生活習慣病の予防や疾病の早期発見、早期治療につなげていくことが必要であると考え、平成23年時の警戒区域等、避難区域に指定された市町村(以下「避難区域等」)の方々について、健康診査を実施することにしました。
対象となるのは、避難区域等注の住民の方、および「基本調査」の結果、健康診査が必要と認められた方です。
健康診査の項目は、年齢によって異なります。
年齢区分 | 健診項目 |
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0歳〜6歳 (就学前乳幼児) |
[希望がある場合のみ]
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7歳〜15歳 (小学校1年生〜中学校3年生) |
[希望がある場合のみ]
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16歳以上 |
※赤文字部分は、通常、特定健康診査では検査しない追加項目 |
注:広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、飯舘村、南相馬市、田村市、川俣町、および伊達市の一部(特定避難勧奨地点の属する区域)
対象となる方 |
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健診項目からわかること
身長・体重・腹囲(又はBMI)
身長と体重を測って肥満度をみます。腹囲はメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の判定基準となります。
血圧
血圧の状態を確認します。高血圧症などを見つけます。
尿検査
尿糖
糖尿病を見つける手がかりとなります。
尿蛋白
腎臓の病気を見つける手がかりとなります。
尿潜血
腎臓や尿管、膀胱の病気を見つける手がかりとなります。
血液検査
血清クレアチニン・eGFR
腎臓の病気を見つける手がかりとなります。
血糖・ヘモグロビンA1c(HbA1c)
糖尿病などを見つける手がかりとなります。
HDL-C(善玉コレステロール)・中性脂肪(TG)・LDL-C(悪玉コレステロール)
動脈硬化のなりやすさの程度をみます。
AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GT
肝臓の病気などを見つける手がかりとなります。また、AST(GOT)は心筋梗塞を見つける手がかりにもなります。
尿酸(UA)
痛風などを見つける手がかりとなります。
赤血球数・ヘモグロビン・ヘマトクリット
貧血の種類と程度をみます。
血小板数・白血球数・白血球分画
感染症や白血病などを見つける手がかりとなります。