診断された方やご家族のサポートのための取り組みをさらに充実させます！

2022年5月16日

令和4年5月16日
福島県立医科大学放射線医学県民健康管理センター

　放射線医学県民健康管理センター（以下「当センター」といいます。）では、甲状腺検査の対象の方で、甲状腺がん（あるいは、その疑い）と診断された方やご家族の生活をさらに様々な面から支援するためのプロジェクトを今年度からいっそう充実させることといたしました。

　これまでも、ご希望がある場合には病院受診の際など、ご都合に合わせて様々な医療職種が協力して、診断されたご本人やご家族に多方面の支援をしてまいりました。

　それでも、診断を受けたことで、なかなか話せないような日常生活での悩みや心配を持つことがあると思います。また、将来に対する何となくの不安を感じることや、進学や就職など、具体的な選択に悩むこともあると思います。

　当センターでは、ご希望される方に対して、日ごろ感じるいろいろな困りごとや心配ごとに寄り添って、皆さまの今後の生活を支えていきたいと思っています。心配や悩みがあれば、医療スタッフが一対一でお話をお聞きすることもできますし、ご家族そろってのお話もお聞きします。対面でも、また遠方の方も相談ができるような電話やオンラインでの相談窓口も準備していきます。また、診断された方同士が交流し、互いの悩みや不安を話したり、聞いたりできる機会（ピアサポートなど）も設けたいと思っています。加えて、甲状腺の病気や治療、その後の生活について、また、このような福島県立医科大学の取り組みについてなどの情報を、当センターのホームページやいろいろな形で県内外に住まれている方々に広く提供していく予定です。例えば、夏に向けて対象の方に対する科学的知見をフィードバックする企画をしてまいります。

　当センターは、皆さまが気兼ねなく悩みや心配ごとを相談できる場所、安心して気持ちを話せる場所であり続けることで、皆さまの生活を支えていきたいと思います。