健康診査とは

県民健康調査の「健康診査」とは?

健康診査は、東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所事故により、多くの方が避難生活を余儀なくされ、食生活、運動習慣など生活習慣が大きく変化し、また、受診すべき健康診査も受けることができなくなるなど、健康に不安を抱えている住民もいることから、県民の健康状態を把握し、生活習慣病の予防や疾病の早期発見、早期治療につなげることを目的に実施しています。

対象者は、平成23年3月11日から平成24年4月1日までに対象地域に住民登録をしていた方や、実施年度の4月1日時点で対象地域に住民登録をしていた方、および「基本調査」の結果、健康診査が必要と認められた方です。

健康診査の項目は、年齢によって異なります。

年齢ごとの健診項目

年齢区分 健診項目
0歳〜6歳
(就学前乳幼児)
  • 身長
  • 体重
[希望がある場合のみ]
  • 血算(赤血球数、ヘマトクリット、ヘモグロビン、血小板数、白血球数、白血球分画)
7歳〜15歳
(小学校1年生〜中学校3年生)
  • 身長
  • 体重
  • 血圧
  • 血算(赤血球数、ヘマトクリット、ヘモグロビン、血小板数、白血球数、白血球分画)
[希望がある場合のみ]
  • 血液生化学(AST、ALT、γ-GT、TG、HDL-C、LDL-C、HbA1c、血糖、血清クレアチニン、尿酸)
16歳以上
  • 身長
  • 体重
  • 腹囲(又はBMI)
  • 血圧
  • 血算(赤血球数、ヘマトクリット、ヘモグロビン、血小板数、白血球数、白血球分画)
  • 尿検査(尿蛋白、尿糖、尿潜血
  • 血液生化学(AST、ALT、γ-GT、TG、HDL-C、LDL-C、HbA1c、血糖、血清クレアチニン、eGFR、尿酸

赤文字部分は、通常、特定健康診査では検査しない追加項目

注:平成23年時に避難区域等に指定された市町村等
広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、飯舘村、南相馬市、田村市、川俣町、伊達市の一部(特定避難勧奨地点の属する区域)

対象となる方
  • 対象地域の住民の方
  • 基本調査」の結果、健康診査が必要と認められた方

健診項目からわかること

身長・体重・腹囲(又はBMI)

身長と体重を測って肥満度をみます。腹囲はメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の判定基準となります。

血圧

血圧の状態を確認します。高血圧症などを見つけます。

尿検査

尿糖

糖尿病を見つける手がかりとなります。

尿蛋白

腎臓の病気を見つける手がかりとなります。

尿潜血

腎臓や尿管、膀胱の病気を見つける手がかりとなります。

血液検査

血清クレアチニン・eGFR

腎臓の病気を見つける手がかりとなります。

血糖・ヘモグロビンA1c(HbA1c)

糖尿病などを見つける手がかりとなります。

HDL-C(善玉コレステロール)・中性脂肪(TG)・LDL-C(悪玉コレステロール)

動脈硬化のなりやすさの程度をみます。

AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GT

肝臓の病気などを見つける手がかりとなります。また、AST(GOT)は心筋梗塞を見つける手がかりにもなります。

尿酸(UA)

痛風などを見つける手がかりとなります。

赤血球数・ヘモグロビン・ヘマトクリット

貧血の種類と程度をみます。

血小板数・白血球数・白血球分画

感染症や白血病などを見つける手がかりとなります。

健診の種類

年齢区分 居住地 実施方法
15歳以下 県内 県内指定医療機関での県内小児健診
県外 県外指定医療機関での県外小児健診
16歳以上 県内
  1. 市町村実施が実施する特定健診・総合健診への追加項目による上乗せ健診
  2. 福島医大が実施する集団健診(1の対象外もしくは1で受診できなかった方)
  3. 県内指定医療機関での個別健診(1の対象外もしくは1で受診できなかった方)
県外 県外指定医療機関での県外健診

お問い合わせ

福島県立医科大学 放射線医学県民健康管理センター

〒960-1295 福島県福島市光が丘1番地

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