これまでの甲状腺検査の結果

これまでの甲状腺検査でわかったこと

先行検査から本格検査(検査5回目)までの結果に対する評価について

令和7年7月「第25回甲状腺検査評価部会」において、先行検査から本格検査(検査5回目)の結果についての見解がまとめられ、同月の「第56回「県民健康調査」検討委員会」に以下のとおり報告されました。

これまでの解析結果のまとめとして、

  • 被ばく線量と先行検査から検査5回目までの悪性ないし悪性疑い発見率との関連において、被ばく線量の増加に応じて発見率が上昇するといった一貫した関係(線量・効果関係)は認められなかった。
     よって、先行検査から検査5回目までにおいて、甲状腺がんと放射線被ばくの間の関連があるとは認められなかった。
  • 検査4回目までのまとめより多角的・重層的な解析を行うことができたことを踏まえると、検査4回目までのまとめの段階より明確であると言える。

また、今後の検査については、「検査の利益や不利益はもとより、今回のまとめで得られた評価や知見を分かりやすく周知するなど、県民が十分な情報に基づいた意思決定ができる形で検査を実施すべきである。」との見解も示されました。

注:福島県が実施している「県民健康調査」について、専門的な見地からの助言等を得るために有識者により構成される委員会

出典:第56回「県民健康調査」検討委員会 資料5-2

甲状腺への放射線の影響をみるには長い期間経過を見守る必要があります。そのため、希望者に対する甲状腺検査を長期にわたって実施し、今後も福島県の子どもたちの健康を見守ってまいります。

検査結果まとめ(令和7年3月31日現在)

検査結果まとめ

検討委員会資料

「県民健康調査」検討委員会で報告された、これまでの「甲状腺検査」の結果に関する資料をご覧いただけます。

第57回「県民健康調査」検討委員会(令和7年11月20日開催)

  • 「甲状腺検査」について報告があった直近の検討委員会での配布資料です。これより前の資料は、過去の検討委員会資料よりご覧ください。

甲状腺検査の受診結果は、皆さまお一人お一人あてに通知書の郵送にて、お知らせいたします。

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福島県立医科大学 放射線医学県民健康管理センター

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