一日の生活の中で、どんなときに血圧が上がるのでしょうか。まずは、外と内の温度差が大きいときです。室内と外との温度差が大きすぎると血圧を上昇させ危険です。雪かきや買物のために暖房の効いた部屋から急に外に出るときや、暖房をつけていないトイレでいきむとき、特に早朝は要注意です。
また、熱すぎるお風呂は急激な血圧上昇の引き金になりやすく危険です。冬のお風呂は42度以下にし、ぬるめのお風呂で体の芯まで温まりましょう。寒い脱衣所と熱いお風呂との温度差もよくありません。脱衣所や浴室を暖めるなどの寒さ対策も行いましょう。
そして急激に気温が下がる日も要注意。急性心筋梗塞症が発症しやすいのは降雪日です。朝6時から10時までの間は特に注意が必要です。気温が5℃以下になる寒冷時や、朝晩で10℃以上の気温の変動がある日に頻発します。
予防のためにできることは?
脚を温めよう
「脚は第二の心臓」と言われるように、血行に大きく関わっています。 脚を温めることで血行を維持し血圧の上昇を防ぎましょう。外出する際には、二枚履きなどで冷たい外気を遮断するようにしましょう。
温度管理をしよう
部屋の暖房を効かせすぎると、外気温との温度差が激しくなるだけでなく発汗によって、余計に寒さが強く感じられます。 暖房は20度程度を目安にし、着る物で調整して外との温度差が小さくなるように工夫しましょう。
塩分を控えめに
「漬物」や「塩辛」などの保存食品は、塩分を多く含みます。また、冬場は忘年会やお正月、新年会など鍋物やご馳走を食べる機会が多くなり、知らず知らず塩分を摂りすぎてしまいます。温野菜を多めに摂ったり、雑穀を3割以上混ぜたご飯にするなど工夫しましょう。
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福島県立医科大学 放射線医学県民健康管理センター
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