福島県は常時、都道府県別喫煙率の上位に名を連ねています。東日本大震災の被害を受けた福島の人々に、さらに喫煙による苦しみを受けていただきたくありません。
そこで、喫煙の影響と、喫煙から身体を護る方法につき、簡単に説明します。
喫煙により、肺がんのみならず、一見関係なさそうな部位にもがんが出現することがわかっています(図1)。タバコに含まれる成分は動脈硬化を促進します。これは血管が詰まる原因となり、心筋梗塞などの重篤な疾患を引き起すことがあります。また、慢性閉塞性肺疾患(COPD)はその多くが喫煙に起因するとされています。苦しい疾患で、どこに行くにも酸素が手放せなくなる場合もあります。

図1:喫煙者本人への影響
妊婦の喫煙は本人だけではなく、胎児にも早産、低出生体重といった影響を及ぼすことがあります。
さらに自分が吸ったわけではない他人のタバコの煙により疾患に罹患することが明らかとなっています(図2)。

図2:受動喫煙による健康影響
では、加熱式タバコでは病気になるリスクは減らせるのでしょうか?加熱式タバコの主流煙から紙巻きタバコと同程度のニコチンが検出されたとの報告があり(図3)、安全とはいえません。

図3:主流煙の成分
タバコは自らの意思で止めることは困難とされます。しかし、禁煙外来を受診し、止めることが可能です。タバコから身体を護るためには、最初の1本に手をつけない、つけさせないという単純なことを徹底することです。そのためには、喫煙の影響について繰り返し啓発していくことが大切です。
2026年2月27日
風間 咲美
福島県立医科大学 先端地域生活習慣病治療学講座 特任教授
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